㈱松永畳店（静岡市葵区両替町１─６─８、松永勝郎社長）は、一般社団法人東久邇宮文化褒賞記念会（東京都港区、代表理事・明川文保氏）が顕彰する「東久邇宮国際文化褒賞」を受賞した。全国の畳業界で初の受賞。12月２日に東京都港区の国際文化会館で授与式が行われた。第21回目となる今回の受賞者は松永氏のほか、日本医療企画の林諄（じゅん）社長、商研の小澤宏海社長、エルドラードの田中結加副社長、やおいちの住田秀明社長の５人。同賞は優れた発明や、専門的な事業を通じて、広く社会に貢献した人を顕彰するもの。
「伝統を受け継ぐだけでなく、伝統を進化させる」をモットーとする㈱松永畳店は創業３１４年の老舗でありながら、次から次へと新しい商品づくりに挑戦している。これまで、お風呂の洗い場に敷く畳や静岡桧でつくるお風呂用の椅子、和服の帯を畳のへりに再利用する商品などを開発してきた。
文化見直す契機に、
イ草香るお茶セットの販売も
このほか同社では、茶器と茶葉をセットにした「長兵衛の茶箱点前」の販売も開始している。茶箱の底に畳表を敷き、箱を開けるとイ草の香りが漂う仕掛けとなっている。お茶を楽しむ時間を通じて、畳文化を見直してほしいと考えている。
紙製の茶箱に、茶器と茶葉、畳表のコースターを入れた煎茶セット（７０００円）と、抹茶と茶筅（ちゃせん）、茶器入りの「抹茶セット」（９０００円）の２種類を用意する。今後は外国人向けにも販路を広げる予定だ。
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