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【ウィズコーポレーション】 “ウィズ・インターナショナル”を設立し、 ミャンマーに進出

2016/02/08 [02月05日号掲載]

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㈱ウィズコーポレーション(静岡市葵区千代田3─11─23、小林敏宏社長)は、“ウィズ・インターナショナル㈱”を設立し、グループ会社としてミャンマーで部屋の掃除やシーツ交換などを行うサービスアパートメントの事業に乗り出す。ヤンゴンに駐在する日本や米国、欧州などの外国人向けビジネスマンを対象とした賃貸デザインマンションの建築から入居までを手がける。ヤンゴンでもプランニングから建設・入居までをワンストップで提供する。

 小林社長は2年ほど前からミャンマーを定期的に訪れ、ビジネスチャンスを模索していた。“ウィズ・インターナショナル”はヤンゴンで設立した現地法人を子会社化し、日本人1人を含む語学が堪能な現地スタッフ4人で対応する。昨年10月からヤンゴン市内でも利便性が高い住宅街において日本人向けサービス付アパートの賃貸を開始。現地の建設会社が手がけたマンションを日本人が住めるように改装したほか、設備などの充実や家具や家電などを完備する。より快適な生活が送れるようにと、24時間緊急対応やオプションで部屋の掃除やシーツ交換などを行うサポートサービスも用意した。これまでに同社は、日本人向けサービス付アパートを10室手がけ、4月末までに30室の賃貸を予定している。

 今後は現地の中堅ゼネコンと提携し、ウィズコーポレーションが得意とする賃貸デザインマンションの企画・設計・監理・施工などのノウハウ提供や技術指導を行っていく。小林社長も定期的に現地に赴き、急速な経済発展を続けるミャンマーに対し、「建築に携わる技術者として日本の功績をヤンゴンの歴史に刻みたい」と語る。小林社長がミャンマーをはじめて訪れた際に、他のアジア系の企業に比べ日本の建設会社の進出が遅れている現状を何とかしたいと思ったことが、海外事業を展開するきっかけとなった。日本と同等のクオリティーとサービス、そして建物のプランニングから建築・入居の手配までを一貫して行う数少ない日本企業として、このノウハウを強みに「投資家向け事業用のマンションやリゾートホテルの建設にも着手したい」と意気込む。

●問い合せ、054・200・1557