㈱栄商会（浜松市東区神立町１１６─５、吉澤隆社長）は、江戸時代から続く浜松の伝統織物“遠州綿紬”を使った『あにまる ふぇいす スタンド』を発売し、百貨店やメガネ専門店、大型量販店などに売り込む。メガネスタンドのほか、スマホケースとしても利用できる。耳の部分は取り外しができるようになっていて、メガネレンズやスマートフォンのヨゴレを拭き取る“耳クリーナー”として使える。“遠州綿紬”は繊維のまち浜松を象徴する伝統工芸品として、地域経済の活性化にも一役買っている。ＮＨＫで放映されている連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の出身地が浜松ということで、昭和初期の浜松市内や当時の繊維工場などの様子も描かれており、市をあげて全国に“繊維のまち”をアピールしている。
現在、製品の７割を占める自社ブランドの開発を強化する。ネイル好きな女性や高齢者向けに開発した油圧で開閉するワンプッシュ式の眼鏡ケースのほか、夏の商戦に向けてアルミ缶をイメージしたメタリック製のクールなメガネケース、若い女性に人気の魚をモチーフにした“キモカワイイ”布製のメガネケースなど、ペンケースや小物入れにもできる商品ラインナップを取りそろえる。これまでにはなかった発想とアイデアによって、愛着を持って使える眼鏡製品の企画・開発・販売を行う眼鏡光学機器・用品の専門メーカーとして注目を集めている。
また、メイドインジャパンにこだわった良質な製品づくりにも力を入れている。なかでも、本革を使った“箱縫い”のメガネケースが好評で、熟練の職人でも手間暇のかかる手縫いの技術を特殊な工業用ミシンを使って実現した。製法の工程は同社のホームページで見ることができる。鉄、プラスチック、紙、木製品、本革、合皮レザーなど、材料を問わず、あらゆる素材に対応できる技術力が同社ならではの強み。
●問い合せ、０１２０・３４・０６０１