コミュニティホーム長者の森(焼津市三ヶ名558─4)が、「誰もが自由に集い、過ごせる“地域の居場所”をつくりたい」と考え、毎週日曜日にオープンしている『カフェ・コラレ』が1周年を迎えた。5月1、8、15、22日には一周年感謝祭を開催。10時のオープンと同時に多くの来場者が訪れ、人気のカレーライスや新メニューのチキンライスを味わっていた。5月8日にはフードやスイーツ、雑貨など、32店舗が集まった“森de朝市”が開かれ、高齢者や子育て世代以外にも若者をはじめ、幅広い年齢層の人たちが集まり賑わいをみせた。
コミュニティホーム長者の森は、介護施設と保育所を併設した共生型福祉施設。「いい意味で、これまでの介護施設が持つイメージを壊したかった」と語る取締役の石原孝之氏。「自分自身が高齢者になって、入りたいと思える介護施設を本気で目指した」と言うように、入居する高齢者が自分らしい生活を送れるように、利用者の自主性を100%重視している。「地域との繋がりを重視する『カフェ・コラレ』を始めたのも高齢者や未就学児童以外にも、より幅広い世代の人たちに来てほしいから。気軽に立ち寄ってもらうにはカフェがいちばん身近な存在だと考えました。1階の施設を開放して、さまざまな年齢の人たちに交流を深めてもらうことで、長者の森を好きになってくれるファンになっていただければ」と、副社長の石原奈穂子さんは期待を寄せる。
石原孝之氏は「大家族が集う、昭和の時代にあった家族のカタチを現代に蘇らせたい」と話しており、『カフェ・コラレ』の取り組みが世代間交流の嚆矢となり、新たな地域におけるコミュニティの場になればと考えている。「誰もやっていないことにチャレンジしていきたい。従来の枠に捉われない自由な発想で、新時代の介護施設の在り方を提示していきたい」。
●問い合せ、054・620・8114