フィリップ モリス ジャパン㈱の加熱式たばこiQOS(アイコス)が爆発的な売れ行きを示している。今年4月に静岡でも販売を開始。日本で販売を開始して以来、売上台数100万台を突破。今も品薄状態が続く人気商品となっている。
紙巻きたばこ、電子たばこと比較し、第三のたばこと称されるiQOSは、①火を使わない②灰が出ない③においが少ない④本物のたばこ葉を加熱している─ということが特徴だ。「たばこ葉を燃焼する紙巻きたばこと違うのは、ヒートスティックと呼ばれるiQOS専用のたばこを加熱して使用することです」と広報担当の佐野秀生氏は説明する。肉をたばこ葉に例えると、従来の紙巻きたばこは焼肉、iQOSはしゃぶしゃぶだとイメージするとわかりやすいかもしれない。佐野氏が話すように、ニコチンを摂取しながらも、紙巻たばこと比べて、発生する有害性成分を約90%カットできることやにおいがつきにくいということが、ユーザーに支持されている様子だ。
iQOSを使用するためには、iQOSホルダーとiQOSポケットチャージャー(充電器)というキットが必要となる。マイクロチップで制御されており、1回の使用は14服、もしくは6分間で電源がオフとなり、再度使用するには6分間の充電が必要になる。
昭和26年に開店し、1000アイテムを越えるたばこ商品を扱う老舗たばこ店『青葉通りチャンスセンターすぎやま』の杉山佳一郎社長は「においやけむりが気にならないということから、接客業や営業職に携わる方にお買い求めいただくケースが多いですね。たばこを楽しむ方も、家族や周囲の人に配慮したいという人が増えている。そうしたニーズに応える商品だと思います」と話す。