㈱サイエンス(静岡市清水区小芝町4─13、堀池重治社長)は、水や大気、土壌など環境分析を行っている。
同社には、食品加工業、製造業、建設業など、さまざまな業界から分析の依頼が舞い込んでくる。環境分析と言うと、あまり身近な話でないと思いがちだが、「人の健康を保護し生活環境を保全するために各種規制値が定められております。当社はお客さまからの依頼を受けて、様々な活動から規制値を超えて排出される物質がないかを測定し示すサービスを行っています。私たちがお客さまの規制を守るためのお手伝いをすることが、最終的に環境保全へ貢献することになります」と堀池勇人常務が説明するように、われわれの生活にも遠からず影響を与えている。
行政による指導や規制値が年々厳しくなる中、分析の精度を高めたり、技術者のレベルを上げたりすることが求められている。「正しい数値を正確にレポートや報告書して、お客さまにお渡しするのがわれわれの役目。そのための設備投資や社員教育にも力を入れています。最近では自主規制を設けて環境問題に取り組む企業さまも増えています」と話す堀池常務。そうした企業の取り組みを〝環境分析〟を通じて支援することは、結果として自然環境や暮らし環境の改善にも役立つという理念を持ち事業活動に取り組んでいる。
「〝人間と自然の良好な共存のあり方を考えさらに住みやすい地球の実現を目指し、柔軟な技術思考と自然環境とを密接に関連させた総合的な環境コンサルティングを行うこと〟が当社の事業理念です。当社が創業した1974年はまだ公害が大きな社会問題として取り上げられ始めた時代でした。現在では、そこから一歩進んで、公害を出さないことはもちろん、より良い自然環境を作り出すための積極的な取り組みや努力が求められる時代となっています。われわれもこれまでの経験やノウハウを生かして、お客さまのニーズに沿ったサービスを提供していきたいと考えております」。
●問い合せ、054・361・0200