トーマツベンチャーサポート㈱、Shizuoka Innovative Venture,s Clubは、『第19回 Morning Pitch in 静岡』を開催した。今回は“IT関連”をテーマに、新たなビジネスを創出する地元企業5社が登壇した。IPアドレスからネットユーザーの位置情報などを判定する “IP Geolocation”の技術を使って、ビジネスに直結する広告配信の対象を絞り込んで、的確に宣伝することが可能な広告配信サービス『どこどこad』をスタートしたサイバーエリアリサーチ㈱のほか、㈱CAIメディア、グローバルデザイン㈱、㈱イージステクノロジーズ、リンクウィズ㈱がプレゼンを行った。
CAIメディアが、来年3月の発売を目指して開発を進めているAI(人工知能)英会話ロボット“Charpy”。インターネットに接続することで、人物の特定ができるほか、音声認識や感情認識が可能なため、子ども達が楽しく使い続けられる製品の開発を目指した。スマートフォンやPCを使って、“Charpy”とユーザーが3人で会話ができる特許も取得した。 “Charpy”に内蔵されている“IoT基盤”は、家電製品などへの応用も可能なことから、共同で製品開発ができるパートナー企業も募集した。県内外の大学にも技術支援を仰いでおり、銀行の窓口や学習塾への導入が決まっていると言う。福地社長は、「“Charpy”と英語を学習することで、日本人が抱いている英会話に対する恐怖心や障害となっている壁を取り去ることができるはず」と意気込む。
高齢化による労働人口の減少に伴い、5年後には約600万人の労働人口が減少すると予測されている。なかでも枯渇する高技能者の人材不足を技術によって補うインテリジェント・ロボット・ソフトウェアを提供するリンクウィズ。起業から2期目を迎えたばかりの若い会社ながら急成長を続けている。自動車産業を中心に、日本のモノづくりを支える新たなベンチャー企業として、国内外から注目を集めている。