大洋設備から社名変更した㈱大洋アレスコ(焼津市西小川2─11─12、村松孝保社長)は、同社の主力商品であるアルゴリズム(自己学習機能)によるファン制御によって“昇華現象”を促進させ、冷凍・冷蔵庫内の霜を減少させる省エネコントローラーシステムTKS(大洋 KE2 ソリューション)が、経営革新を取得した。さらに、『緊急時の現場連絡サービスを附帯した冷凍・冷蔵倉庫の24時間監視システムの開発』をテーマに、“ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金”にも採択された。
“ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金”を使って、TKSの誤作動や不具合を事前に察知し、セキュリティを含めた良好なコンディションを維持・管理するリアルタイム監視システムの開発を進めている。ほかにも、国内にある約40社の代理店からの要請を受け、廉価で小型、設置するスペースもとらない、同システムを“基盤化ユニット”にした製品を開発。販売を開始した。
業容の拡大を図るため、社名を変更した。ラテン語で“未来に向かって羽ばたく、成長する”を意味する『アレスコ』とした。代表取締役に就任して10期目となる7月11日を節目に社名変更を行った。社名変更に伴い、会社の知名度向上やTKSを中心とした一連の省エネ製品を取引先だけでなく、子どもたちや学生など、若者にも知ってもらいたいと、イメージキャラクターをつくった。将来的には新卒の採用なども睨み、LINEのクリエイターズ・スタンプに登録し、「女子高生や子どもたちの話題になれば」と村松社長は話す。
今後は、より効果的な営業戦略を目指して、ビジネスマッチングや首都圏などで開催される大規模なイベントにも参画。より多くの企業に“大洋アレスコ”を認知してもらうためにもマスメディアを効果的に活用していく。「TKSの実績を着実に積み重ねていくことで、ネームバリューとブランディングを高めていきたい」と言う。