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【AVANTI】『成年後見制度セミナー』を開催 障がい児の子どもを中心に家庭を支援

2016/10/20 [10月20日号掲載]

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 合同会社AVANTI(影山陽代表)が運営する障がい児通所支援事業、放課後等デイサービス『Clover』(静岡市駿河区小鹿1─20─32)は、今回で2回目となる『成年後見制度セミナー“応用編”』を開催した。講師には、弁護士法人栗田勇法律事務所の栗田勇所長を講師に招き、保護者が亡くなった際に問題になる財産管理や後見人などの具体的な準備や対応策について、事例を交えて解説した。影山代表は、「利用者の皆さまに成年後見制度について知ってもらうことで、日頃からご家族で協議していただくことが狙いです」と言う。12月には『成年後見制度セミナー“発展編”』を開催する予定。最新の情報を交えながら、年間を通じて定期的に同セミナーを開催していく予定だ。

 1周年を迎えたCloverを開所して、はじめて分かったことや学んだことがたくさんあったと影山代表は言う。「障がい児にも長い人生があります。もしも親御さんに予期せぬ出来事が起こっても、障がい児が困らないようにお役に立つ制度や情報をご提供していきたい」と話す。

 同社によると、民間企業が運営する障がい児通所支援事業所が、顧問弁護士を交えてセミナーを開催するケースは少ないと言う。障がい児が成年になっても、出来るだけ自立した生活が送れるようにと、地元企業が運営する農業法人とタッグを組み、楽しみながら保護者と一緒に農作物を収穫するイベントを10月29日に開催する。

 同施設は、小学1年生から高校3年生までの知的・肢体不自由等の児童が対象。障がい福祉の専門機関として、療育知識のある社会福祉士や看護師の資格を持つスタッフが常駐している。済生会が運営する静岡医療福祉センター児童部にいた神山貴行さんを児童発達管理責任者に迎えたほか、経験豊富な指導員が万全の体制で児童のサポートにあたる。現在、重度心身障がい児を受け入れる事業所の開設に向けた準備を進めている。10月には影山代表自身も介護福祉実務者の資格を取得した。影山氏は静岡県立北特別支援学校からの依頼による職場実習を通じて、障害福祉について考えるようになったと言う。「障害児童の卒業後の就労先だけでなく、学校に通う子ども達への支援も足りていない現状を目の当たりにしました。経済的な理由や両親が共働きのため、放課後等デイサービスに通えない児童も多く、学童保育自体も不足していることを知り、この状況を何とかしなければならないと思った」。

問い合せ、054・280・2521

http://www.clover.life