分譲マンションの管理会社であるアイワマネージメント㈱（静岡市葵区吉野町３─５、法月英明社長）は、新規事業として「太陽光パネルの清掃サービス」を開始した。主に県内を中心に事業展開を図っていく。
近年「再生可能エネルギー」として、特に太陽光発電は、一般住宅や工場、そして遊休地に設置する〝メガソーラー〟など、飛躍的に広まった。しかし、太陽光パネルは鳥がもってくるゴミや時間の経過によるホコリの蓄積等で発電効率は悪くなっていく。そのロス率は10％～20％にまでなるといわれている。これまで、太陽光パネルを損なわず、本来持つ機能の回復に特化した清掃事業は確立されていなかった。
そこに着目した同社は、実験や各種準備を進め県から「経営革新計画」の承認を受けた。今後は、従来の事業との相乗効果を図りながら「太陽光パネルの清掃サービス」を同社の大きな柱の一つに育てていきたいと考えている。清掃は太陽光パネルを傷つけないよう水道水ではなく、きれいな「河川の伏流水」を使う。パネルの汚れを洗い流した後、スクイジーで水を切る。オプションとして、草取り作業や防草シート施工なども行う。
同社の主力で着実に伸ばしてきた分譲マンション管理も、今後はより社会から求められる事業になるだろうとみている。経年の進んだ分譲マンションが増加するとともに、将来の人口減少から「空き家の存在」が社会問題化しつつある。分譲マンションは適切な管理でその資産価値を維持することが大切だ。
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