「ビジネスを円滑に進めるために欠かせない接待や商談。そのための場所選びに苦労した」という経験を持つ人は少なくないだろう。そのほか、お見合いや身内のお祝いごとなど〝人が集う〟さまざまな機会に活用できる空間が話題を集めている。
焼津市の住宅街にある彩室yuan(焼津市三ケ名1121─1、杉山統子主宰)だ。数寄屋造りの建物はもともと、杉山さんの亡くなった両親が住んでいた家。京都に何度も通い建てた家は〝居ながらにして京都を味わいたい〟という父親の思いで作られたといい、その家を「笑顔があふれる場所にしたい」と杉山さんは望んでいる。
昨年5月より、この場所を彩室yuanと名づけ開放するようにした。格子戸を開け一歩足を踏み入れると、そこは外の環境を全く感じさせない空間となる。四季折々の庭が楽しめ、秋には紅葉も美しくなるという。「コスチュームジュエラーの近藤久美子先生にお稽古場としてお使いいただくなど、大勢の方々にお越しいただき、大変ありがたく思います」と話す杉山さん。音楽会やヨガ冥想会、フラワーアレンジメント教室など自主企画イベントも行ってきた。イベントを重ねるに連れて杉山さん自身も〝笑顔があふれる場所にしたい〟という思いが強くなった様子だ。
おもてなしの仕方は、一組一組異なる。空間に留まる時間は1~2時間と短くても〝四季を通じて趣が異なるこの場所にまた来てみたい〟という心地良さを提供したいと考えている。利用は予約制。
●問い合せ、090・5115・7091