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【県労働者福祉基金協会 クロスメディアしまだ】“これからは関係人口を増やそう!”指出編集長を迎え、まちおこし講座

2017/10/20 [10月20日号掲載]

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 公益財団法人静岡県労働者福祉基金協会は10月6日、“NPOプレゼント講座”を島田市の地域交流センター歩歩路内の島田市民活動センターで開いた。NPO法人クロスメディアしまだ(大石歩真理事長)が運営を手がけた。市民や市民団体、行政職員など30人が集まった。今回は地域コミュニティや地方移住、ローカルベンチャーなどを紹介しているソーシャル&エコマガジン“月刊ソトコト”編集長の指出一正氏が“地域を動かすローカルヒーロー”と題して講義した。

 島根県や広島県、高知県、奈良県など全国各地の中山間地や商店街で地域おこしプロジェクトに関わってきた指出氏は「移住までは考えないが地域を盛り上げたいという人たちはいっぱいいる。そうしたいわゆる“関係人口”をどれだけ増やせるかが、これからの地域おこしのキーワード」と強調。これまで同マガジンで紹介した、中山間地での山菜のネット宅配ビジネス(秋田県)や商店街の空き店舗リノベーション(山形市)など、若者が起爆剤となって地域おこしに成功した事例を紹介した。

 講座終了後は指出氏と、地元でまちおこしに取り組む鈴木曠雄氏(金谷コミュニティ委員会)、菱谷真美子氏(起業プロデューサー)、兒玉絵美氏(クロスメディアしまだ事務局長)のパネリスト3人によるトークセッションが行われた。鈴木氏は地元金谷に伝わる巨木を紹介するオリジナルマップの作成、菱谷氏は島田市の飲食店を巻き込んだ“バル”、兒玉氏は地域の子どもたちと地域の商店をつなぐ職業体験イベントの実施など、それぞれ工夫を凝らしたまちおこし活動を紹介した。