伝統工芸の市場縮小が続く中、ひな人形メーカーの左京(静岡市葵区、望月和人社長)は、静岡の伝統産業であるひな人形業界の新しい挑戦として、ファッション・雑貨の新ブランドを立ち上げた。新しいブランド名は「coccala(コッカラ)」。自社が持つ人形製作技術を応用し、蝶ネクタイとブックカバーを皮切りにアイテムを拡充する。
静岡のひな人形業界は、少子化やひな祭り文化の低迷により、業界自体が縮小傾向にあるが、伝統的な職人気質の業界でもあるため、保守的な思考も強く、強く新しい挑戦ができていない状況にあるという。静岡の伝統産業の低迷は、ひな人形業界だけでなく、他の業界でも同様の傾向にある。
同社は、新しいブランドを通して、自社のビジネスだけでなく、ひな人形業界の新しい活路づくりの先行事例づくりにもつなげ、静岡の伝統産業の今後の発展にも寄与できたらと考えている。
ブランド名の「coccala」には「ここから新しいことが始まる」というメッセージが込められている。そしてブランドコンセプトは「日本の伝統文化から未来を」。この日本文化をルーツに、現代の生活に合わせてリ・デザインを行い新しい文化をつくりたいと考えている。アイテムは、蝶ネクタイが6000円~、ブックカバーは3500円(すべて税抜価格)。
問い合せ、054・253・4828