静岡市出身の望月翼さんは、若干26歳でホテルの社長となり、今後の多店舗展開を視野に入れている。望月氏が社長を務める㈱望月地所が岐阜県岐阜市にある中古ホテルを借り上げ「ホテルアワードイン岐阜」(岐阜市福住町2─5)に改装した。昨年9月1日から営業している。
望月氏は、県立静岡商業高校国際経済科を卒業後、サンルートホテルチェーンに加盟していた静岡市清水区のホテル勤務などを経て社会人3年目・22歳で東京・六本木で個人創業した。売りホテル仲介やフランチャイズ営業、ホテル開発コンサルティング事業を営んだ。
その後、東京や大阪、京都、そして故郷の静岡に自社ブランド「ホテルアワードイン」の1号店を考えていたが、JR岐阜駅から徒歩圏内の中古ホテルを「ホテルアワードイン岐阜」にリニューアルした。望月氏は「今後は年に1から2のペースでJR線や空港近隣エリアをターゲットに開発、ホテルズ形成してまいります。経営安定化と街や社会に歓びの種をまけるように精進してきたい」と抱負を語る。
ホテルアワードイン岐阜は、総客室数70室。コンセプトは「ヨーロピアンシック」「女性に夢を与えられる」「質感の高いコミュニティホテル(公共性が高い、誰もがお客様になりうる価格)」。支配人兼COOは30代女性で元シンガポール航空の客室乗務員を起用し、女性が働きやすい環境をつくっている。
●問い合せ、06・6535・8440