中高年世代が生きがいを持って社会に参加できる仕組みや仕掛け、居場所づくりの事業を展開しているNPO法人静岡団塊創業塾(原田和正理事長)は1月20日、“第10回団塊サミット『老いてますます健康に!』”を静岡市内で開催した。会員やシニア世代の生き方に関心を持つ人たち70人が参加した。
セミナーでは大原美千代副理事長のあいさつに続き、(公財)SBS静岡健康増進センターの遠山和成センター長が“いくつになっても元気で生きよう”と題して講演した。遠山氏は「日本国民が長寿になったのは昭和に入ってから。腎臓透析医療が発達して急速に寿命が延びた。しかし元気に100歳を過ごしているお年寄りはほとんどいない」と話し、高齢者がかかりやすい病気や予防検診よりも治療中心の現在の高齢者医療の実態などについて解説した。また長寿者が日本一多い長野県は、高齢者の就業率が高く野菜摂取量が高い点、ボランティア活動が活発など、その理由についても触れ「腹八分の食事と十分な睡眠、そして適度な有酸素運動が長生きの秘訣」と訴えた。
サミットではヨガの呼吸法と笑いを組み合わせた健康法“ラフターヨガ”の普及を目指す団体関係者による“アンチエイジエクササイズ”も紹介されたほか、ワークショップでは参加者がグループに分かれて、自身の健康法や健康にまつわる経験談などを話し合った。