㈱季咲亭(静岡市葵区沓谷5─1─6、小泉幸雄社長)は、今年2月に『プロ農業者たちの国産農産物・展示商談会~アグリフードEXPO大阪2018』に出店したのを機に、関西エリアを中心に浅漬けなどの商品開発を強化する。現在、関西の大手食品メーカーとのコラボ企画や、同社が運営する和ピクルス専門店『こうのもの』監修によるOEM製品の商品化を進めている。
静岡県産の無農薬で栽培された野菜にこだわり、その野菜を素材に昆布だしや鰹だしの風味を生かした酸味の少ない漬物を和ピクルスとして販売している。アグリフードエキスポでは、ブース内に大型モニターを設置し、『こうのもの』の和ピクルスを使ったアレンジメニューを紹介した。動画を使って帆立のカルパッチョやチキンソテーの苺ソース、さっぱり牛丼といった、手軽に料理ができて、美味しく食べられる和ピクルスを使った料理の作り方を提案した。今年はピクルスのブームが到来するとの予測もあり、まずは業務用向けに和ピクルスの販売に力を注ぐ。小泉社長は、「まずは今回の展示会で商談した方々を顧客にしていきたい。大手食品メーカーとのコラボ企画も進行中のため、ものづくり補助金を使って浅漬けなどが量産できる設備体制も整えていきたい」と話す。
浅漬けに特化した季咲亭ブランドでは、㈱鈴生が生産する枝豆を使った“SHIZUOKA漬け”のほか、昨年5月に承認された経営革新計画では、県内産の野菜をはじめとした食材を使って、食べやすさとヘルシーさにこだわった浅漬け商品“季(とき)の漬け”の商品開発を進めている。当面は『こうのもの』のブランド価値を高めていくほか、市場のニーズに注視しながら、季咲亭ブランドで取り扱う浅漬け商品とのすみ分けを行っていきたいという。
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