弁護士法人 栗田勇法律事務所(静岡市葵区伝馬町9─10、栗田勇代表)は、交通事故の被害者になってしまった時に、示談交渉中に後悔しないための注意点をまとめた“栗坊お守り”を制作し、個人のクライアントを中心に無料で配布をはじめた。“栗坊お守り”は、神社などにある交通安全のお守りと同じ形で、このお守りの中にQRコードが記された小さな巻物が入っている。そのQRコードをスマートフォンなどで読み取ると、このQRコードでしか閲覧できない専用のページが見られる。例えば、病院に通院する頻度はどの程度がいいのか、代車を使用しても問題のない期間など、初動時に知っておいてほしいことをまとめたという。
栗田氏は「交通事故の被害者になってしまった際に、多くの方は事前にどのようなことを知っておけばいいのか、よく分からないのではないでしょうか」と言う。多くの場合、賠償金等について加害者が加入している損保会社と交渉することになる。「保険会社の担当者は日々、示談交渉をしており、いわば“交渉のプロ”です。これに対し被害者は、交通事故の示談交渉については、ほとんどの方が経験されたことがない場合が多い。そのため、被害者の方の中には「よく分からないけれど、保険会社が言うことだからそうなんだろう」と思ってしまい、保険会社の提示した金額で示談に応じてしまう方もいます。もちろんすべてのケースがそうだとは言いませんが、多くの場合は、弁護士に示談交渉の代理を依頼し、保険会社と交渉した方が、賠償金の金額は増えます」。
なかには、自分で保険会社の担当者と交渉を行ってきたが、なかなか前に進まず精神的に疲れてしまったという理由から、弁護士に依頼するクライアントもいるという。「事故に遭われて心身ともに病んでいる時に、長期間にわたる交渉を自ら行うのはとても大変なことです。交通事故に遭われた方や、ご自身で交渉中の方は、お気軽にご相談ください」。
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