㈱小山園茶舗(静岡市葵区呉服町2─8─18、成岡謹蔵社長)は、湊のやど汀屋(焼津市本町1─14─2、清水健太郎代表)内の“和ダイニング八丁櫓”で提供する、食事に合わせたオリジナル静岡茶を製作した。
朝食・夕食・デザートなどそれぞれのシーンに合わせて静岡茶をブレンド。同社で茶師を務め、農林水産大臣賞を受賞した藤田浩介氏が製作した。江戸時代から続く老舗同士が初めてコラボレーションし、“静岡流のおもてなし”を提供する。
ラインナップは、①前菜~メインは香ばしい玄米の香りで食を進ませる『玄米茶』②ご飯はさわやかな甘みがよく合う『くき茶入煎茶』③デザートは食後にさっぱりとした口当たりで低カフェインの『くきほうじ茶』④朝食は高級抹茶を使いアミノ酸やカフェインの作用で目覚めをすっきりさせる『抹茶入くき茶』─となっている。
同社の成岡敬悟専務は「“今まで以上に静岡らしいおもてなしがしたい”ということで、汀屋様からお声掛けいただいたのがきっかけです。“静岡で飲む緑茶”の品質向上はコストではなく、お客様の満足への投資であるという汀家様の考え方に共感しました」と製作の経緯を語り、また今後について「お茶と料理のペアリングについてさらに注目し、料理の一つ一つに個別のお茶を提供できるようにしていけたらと考えています。そのほか季節ごとに違うお茶を出すことも視野に入れています。お茶の生産量日本一を誇る静岡県ですが、お客様が静岡茶を楽しめる場が少ないのが現状です。なので静岡へ訪れた際にお茶と出会える場を提供していきたいです」と意欲的に話した。