㈱Queen Bee And Drone(静岡市葵区紺屋町17─1葵タワー14階、濵村耿夫社長)は10月25日、スズメバチ巣駆除ドローン『QB8─601ホーネットバスター』の発表会を行った。
獰猛なハチとして知られているスズメバチ。同社によると、これまで日本に生息していなかったツマアカスズメバチという外来種が日本国内でも見受けられるようになり、農業や養蜂業に深刻な影響を及ぼす危険性があるという。「ツマアカスズメバチは、切り立った絶壁や背の高い樹木に巣をつくる習性があり、駆除作業が困難です。ホーネットバスターは、高所作業による労働災害を無くし、安全に巣の駆除をするためにドローンを活用できないかという発想から生まれた商品です」(濵村社長)。
ホーネットバスターは、安全運航管理者、操縦技術者、駆除技術者、保安要員がチームを組み、人の手が届かない場所にあるハチの巣を駆除を行う。機体に、無線駆動噴霧装置による薬剤噴霧機能を備えていることが特徴だ。「薬剤を噴霧するノズルを差し替えることで、①接近噴霧②突き刺し噴霧③破壊噴霧─という三つの方法で駆除ができます。操縦には高い技術を要しますが、当社が運営するJUIDA認定ドローンスクールの卒業生を派遣することで、その課題をクリアできました」(桜井俊秀取締役)。
現在、『ドローンを活用したスズメバチの巣駆除』に関する特許出願中で、「当面は、全国のJUIDA認定スクールの要望に応じて、ホーネットバスターの貸出や操縦技術を伝える事業に取り組みます。機械については、精度や安定性を高める改良を順次施していく計画です」と濵村社長は話している。
●問い合せ、054・260・5980