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【SINQ】若手工芸作家や、在来の風習・文化を発信していく店づくりに注力

2019/02/20 [02月20日号掲載]

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 SINQ(静岡市葵区人宿町2─5─22、保崎真吾代表)は、静岡県内で工芸を生業としている若手職人グループ“するがクリエイティブ”など、県内外の作家の作品を通じて、在来の風習や文化を発信していく店づくりに注力する。SINQのカウンターやテーブルに並ぶ食器の多くは、県内で活躍する作家の作品。また、カウンターの椅子のほか、個室のテーブルや椅子、店内の照明器具、暖簾なども“するがクリエイティブ”を中心に、県内外のさまざまな作家たちの作品を使っている。

 昨年9月末に保崎氏がオーナーシェフとして開業したSINQ。保崎氏は昔から伝承されてきたシンプルな炭火料理や、自家製で発酵させた旬な食材を使った料理などの提供を通じて、在来の作物や文化の大切さを知った。若手作家の作品も保崎氏が手がける料理と同じようにシンプルでありながら、どこか懐かしくもあり、人のやさしさが感じられる素朴で無駄のないものだ。保崎氏はSINQを通じて、「在来の作物や風習・文化を伝えていきたい」という。また、「地場の家具や工芸品など、地元で活動する職人や作家さんの作品を知ってもらうことで、在来の家具や職人の技術を次世代につなげていきたい」と考えている。

 保崎氏は、静岡市内でオーナーシェフが経営する飲食店(9店舗)と酒販店が会員となっている『WASABi静岡』の一員としても活動する。『WASABi静岡』は静岡の豊かな食材の探求、食育など大学や教育機関との連携、食のイベントの参加など、生産者と一緒に静岡の食文化を未来につなげていくことをテーマとしている。

●問い合せ、054・687・8618