企業や業種を超え、県内の広報職普及と横のつながりづくりを目指す有志の会、静岡広報たんは2月、「静岡広報たんアワード2nd—静岡の広報が世界を変える瞬間—」を静岡市内で開催した。四つの企業・団体の広報担当者が、7分ずつプレゼンテーションし自社の魅力をPR。広報に関心を持つ約60人が参加した。
最優秀賞に輝いたのは、fun fam farm 青木農園(静岡市清水区鳥坂982)の増本恵子氏。増本氏は自身の弟青木雄基氏が生産する清水のブランドきんかん『こん太』を紹介。きんかんの被り物と法被を着て登場し、会場の注目を集めた。増本氏は『こん太』について「平均糖度はメロンよりも甘い20度。2009年まで生産者は3人でしたが現在は12人。年々生産量を増やしています」と説明。また「12人の内、弟を除く11人は60歳以上。私たち若い世代が広報することで、共存共栄を目指したい」と熱意を語った。
発表は増本氏のほか、伏見陽介氏(静岡クラフトビアマップ)、青木真咲氏(㈱Otono)、鈴木実里氏(㈱天神屋)の4人が務めた。聴講者は発表者の話し方や熱意、内容の分かりやすさ、社会貢献度など10項目に点数をつけ、良い点と改善点を記入。発表者はフィードバックを受け今後の広報に生かす。
静岡広報たんのリーダー“たん長”を務める三輪早苗氏は「私自身、18年1月に未経験で広報職を担当し始めたばかり。企業の枠を超えて横のつながりがほしいと思ったのが発足のきっかけ。5年後には県内のどの企業にも広報担当者がいるように、活動に尽力していきたい」と意気込んだ。
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