協同組合静岡流通センター(静岡市葵区、伊藤哲理事長)は6月20日、静岡市葵区の中島屋グランドホテルで設立50周年記念式典を開いた。会員企業や静岡市関係者、静岡県・静岡市議会議員らが節目を祝った。
冒頭、伊藤理事長は「開発を進めている第二団地も順調に工事が進んでいる。今後も行政との連携を図りながら、次の50年を見据えて周辺地域の開発を進めていきたい」と語った。また、来賓に招かれた田辺信宏静岡市長は「静岡市の発展に寄与していただき、ありがたく思います。また今後、100周年を目指した取り組みにも期待します」とあいさつした。会場では、組合の設立から現在までの歩みを紹介する写真なども展示した。
同組合は、1969年に65社が集まり設立し、75年に「静清綜合卸センター」が完成した。当時は、ワンストップ・ショッピングのモデルケースとして注目を集めたが、時代とともに流通形態が変化したことから86年に名称「静岡流通センター」とした。
7年前の新東名の開通で物流拠点としての利便性がさらに向上したことから第2団地の開発に着手、進出企業も決まり、現在工事も順調に進む。来年2月の引き渡しを予定している。昨年の組合員数は47社だったが、この開発により、51社に増えることになった(2019年6月時点)。
伊藤理事長は「つまり、組合はディベロッパー。まちづくりです。まちづくりは地道に進めることが大切。行政や地域との調整も、しっかりとしたヴィジョンを持っていれば、協力者も集まる。防災の観点から視ても、同組合団地は、今の進出企業のニーズに合っていると思います。第2団地の開発を皮切りに、周辺の自然保護・再生なども含めて、このあたりの景色を変えて、新たな価値を創っていきたいと思っています」と語る。