藤枝市は、空き家の利活用や流通を促進するため、空き家対策に関するサポート制度を創設した。8月2日には㈱Sweets Investment空き家買取専科、㈲アイブロス不動産、井上香織税理士事務所、㈱よつばコネクトら16社を「空き家ゼロにサポーター」として認定した。
サポーター企業は、不動産に関する専門知識や空き家物件情報を、空き家対策セミナーや移住体験イベントなどで提供する。市は、ホームページや広報でサポーター企業の取組内容を紹介。また、セミナーやイベントなどへの支援を行う。
藤枝市では空き家所有者、利用希望者双方への情報提供と相談、斡旋により流通の活性化を期待している。
認定記念講演
「空き家ゼロにセミナー」開催
同日、㈱Sweets Investment空き家買取専科の玉木潤一郎社長が、藤枝市民会館で「空き家ゼロにセミナー」を行った。
空き家は全国的に増加傾向にあり、「2033年には全国で3軒に1軒が空き家になるという予測データが出ている。」と話す。空き家には二次的物件、売却用、賃貸用物件などの種類があるが、中でも問題なのが誰も管理していない物件である。これは空き家全体の39%に当たり、草や虫の発生、臭い、不審者や犯罪の温床など地域の価値を下げる原因となる。このような空き家が増える原因は、「相続問題や情報不足、また税制に問題がある。」と指摘する。今後、市と連携し空き家の除却、利活用を行い中古住宅のリノベーションに注力、空き家ゼロに向けてまい進するという。