他店には真似できないこだわりのお酒と、みずからの足で吟味して納得した食材だけを使った料理を提供する“しあわせ空間 話食の森”（静岡市葵区相生町７─３、渡辺美之店主）が４周年を迎える。開業以来、“お客さま目線”にこだわり、食材においては個人店だからこそできる良質で選び抜かれた素材を求めて他店が仕入れられない市場に行き、全国の酒蔵をまわってまだまだ一般的に知られていない日本酒を取りそろえるなど、食通を唸らせる通の店として定評を得ている。 　店主の渡辺さんは、来店する顧客の好みに寄り添うだけでなく、訪れる人たちの人間関係にも気を配る。そのシチュエーションに応じて出す器１つに対しても、１点１点異なるものを出してもてなす心配り、気配りが信頼を呼び、この店に愛着をもって訪れる常連客も数多い。マグロの解体ショーなど、定期的に美食を堪能するイベントも開催しており、「将来的には近隣の飲食店と共同で、お客さまが本当に参加したいと思っていただけるような、美味しいものを味わうだけでなく、その空間さえも心から楽しいと思えるような同業種の垣根を超えたイベントを企画していきたい」と渡辺さんは語る。 　先日視察に行った新潟の酒蔵、八海山では日本酒の素晴らしさを再発見しただけでなく、地元の食材や郷土料理を味わったことによって、自身の料理の幅や新しいメニューのインスピレーションにもつながった。また、常連客が企画スケジューリングし、渡辺さんと全国の美味しいものを食べに出掛ける美食ツアーなども行っている。 　「幸せなことに、お客さまだけでなく仕入れ業者さまや、この店に携わるすべての皆さまに支えられ、愛されていることを実感しています。５年後、10年後に向けてお店も大きくしていきたいですし、自分自身も感謝の気持ちを常に忘れず、精進していきたい」。 www.washokunomori.com 営業時間、ランチ（月～金 11時30分～14時）、ディナー（月～日 17時～23時）、火曜・第３水曜休み。 ●問い合せ、０５４・２０７・８０９８