明治43年創業の老舗で天然醸造の味噌・醤油を生産するマルイエ醤油川根本家（島田市川根町家山７９６）の４代目女将、村松桂子さんは同蔵元の伝統を守りながら、時代に合った糀の取り入れ方を伝えるべく、こうじ水講座や、トレーニングと併せた独自の健康講座を行っている。
桂子さんが行う講座のうち、屋号のマルイエにちなんだ『◯（マル）トレ』という特別レッスンは特に好評だ。ＮＹ発ダイエット法「ゼロトレ」の開発者、石村友見さんから直接指導を受け講師資格を取得し、ゼロトレに、くびれコアトレーニングを組み合わせた講座だ。「辛いトレーニングは続きませんが、『◯トレ』は続けやすく効果があることを前提に、生徒一人一人に合った方法で指導を行います」と話す。他にも、味噌や醤油に欠かせない「糀」に着目し、同蔵元伝統の糀の知識を元に発案した『こうじ水』講座などを行っている。桂子さんは「お客さまから料理や健康、美容についての相談を受けることが多く、勉強してたどり着いたのが『心と体が健康でないと、悩みは尽きない』ということでした。『一日一糀』をコンセプトに、いつまでも健康で若々しく、元気に働けるように適切な食事や思考法、さらに自宅でもできるトレーニング方法をお伝えし、私の講座を卒業してもらうのを目標にしています。今後は健康・美容に関する知識をとり入れた料理教室も積極的に行いたいと考えています」と話す。
なお、今年５月には静岡市葵区七間町にサテライトオフィスをオープン。毎週木曜日に、静岡でも同蔵元の味噌・醤油の購入や、食事・運動メニューの受講が可能となった。
マルイエ醤油川根本家は創業百年の歴史を持つ老舗。桂子さんの夫である４代目社長の村松岳氏は「自然六分に人四分」をモットーに、厳選した国産の原材料を伝統の木桶で長い時間をかける天然醸造製法にこだわり、創業百年の伝統の味を守っている。
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