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【吉蔵】伝統工芸の技術とデザインセンスを融合させた箱物家具『TEBACO』が注目を集める

2019/10/20 [10月20日号掲載]

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 ㈱吉蔵(静岡市葵区住吉町2─31、杉山吉孝社長)は、駿河の伝統工芸である指物(さしもの)家具の技術と、デザイナーのセンスを融合させた箱物家具『TEBACO』を制作し、販売を開始した。この製品は、暮らしの中で身近な存在であるボックスティッシュを一つのモジュール(組立ユニット)とした収納箱。この“ティッシュ箱”を基準サイズとして、収納された鏡を立てかけてメイクなどができる“鏡箱”のほか、お気に入りのアクセサリーやステーショナリーなどが入れられる“手箱”、ゴミを入れる“屑箱”など、それぞれの箱を積み重ねて収納したり、横に並べて使うこともできるアート性を追求した。

 県内での発表に先がけて、2月12日に東京ビッグサイトで開催されたギフトショー2019LIFE&DESIGNに出展したところ、期間中に訪れた関係者の目に留まり都内にある外資系ラグジュアリーホテル内のスパ用グッズに採用された。現在、オリエンタルのテイストを重視した日本国内にある外資系ラグジュアリーホテルや国内で高級リゾートホテルを多店舗展開する企業などからも商品開発のオファーなどが寄せられているという。

 6月5日に、ツインメッセ静岡で開催されたシズオカ【KAGU】メッセ2019のSGFコンテストでは県知事賞を受賞。9月21日に富山県高岡市で行われた高岡クラフトコンペ2019では、優れたデザインと高度な指物技術が評価され入選を果たした。また、11月20日から東京ビッグサイトで開催される『IFFT interior lifestyle living』に静岡県家具工業組合のメンバーとして出展予定。独創的なアイデアとデザインセンスが融合した『TEBACO』を中心に、デザイン感度の高いバイヤーを中心に、若い世代にもアピールしていきたいと杉山社長は期待を寄せる。

  • 問い合せ、054・252・5243