静岡商工会議所は、「徳川家康公が息づく街・静岡市」というブランドの確立を目指す『余ハ此處ニ居ル』プロジェクトに取り組んでいる。昨年12月にはモニターツアーのコース発表と食の特産品試食会とを、同所内で行った。
『余ハ此處ニ居ル』というコンセプトについて、推進委員会の久保田隆委員長は「静岡市には家康公に関連する歴史遺産は多いものの、400年が経ち市民の意識が薄れてしまっている。『余ハ此處ニ居ル』とは、郷里に家康公が実存したことを想起させるフレーズです」と解説した。
同プロジェクトでは旅と食の2部門で商品を開発している。旅の開発には6社が参加した(しずおか茶の町コンシェル、㈱JTB中部静岡支店、駿府ウェイブ、㈱そふと研究室、NPO地域づくりサポートネット、㈱レイライン)。久能山東照宮から駿府銀座・金座跡・茶町などを巡るAコースと、同じく久能山東照宮から駿府城址を半日かけて一周するBコースを設定。1月23日にはモニターツアーを行い、アンケート結果からコースの改良を重ねていく。
食の開発では10社(㈱小柳津清一商店、㈱静鉄ストア、㈱正悦、㈱田丸屋本店、竹翁堂、㈱竹酔、㈲丁子屋、㈱東海軒、㈱なすび、㈱マルヒデ岩崎製茶)の試作商品が会場に集められ、参加者が試食しアンケートに回答した。“無事長久”の家康公遺訓をテーマに家康公ゆかりの食材やメニューをふんだんにとり入れた弁当などが並び、完成度の高さに参加者らも驚いた様子だった。
各商品は4月以降に商品化し、全国に向け発信していく予定。201
5年の家康公四百年祭に向けた準備を進めていく。