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【江崎新聞店】東京・麻布十番支店を大幅リニューアル「MEl・T」

2020/04/05 [04月05日号掲載]

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 ㈱江﨑新聞店(静岡市葵区七間町8─20、江﨑和明社長)は、デジタルとデリバリーを軸に新たな新聞販売店の在り方を探る実験店舗として、2019年5月から経営している東京都港区の麻布十番支店を「Mainichi Ezaki lab.Tokyo=MEl・T」(東京都港区麻布十番3─4─6)として大幅改装オープンした。3月26日にセレモニーを行った。同社は昨年に毎日新聞社麻布赤坂販売所を引き継ぎ、麻布十番支店としていた。

 MEl・Tは、1Fを“Delivery base”と称して新聞社や各種デリバリーベンチャーとの協業の拠点とする。2〜4Fをイベントスペースやシェアオフィスとし、新聞社、新聞販売店とスタートアップ各社とのアイデアの“融合”を目指す。改装のデザイン・企画は㈱CSA不動産(静岡市葵区)が担当した。

 令和時代に入ってデリバリービジネスや、デジタルニュースのサービスが伸長している。その一方で、デリバリーサービスの人手の確保や待遇の問題、デジタル上でのフェイクニュースやデマの拡散の問題も一層強まっており、販売店のデリバリーの機能、新聞店の提供する上質なコンテンツは今だからこそ必要とされているとも言える。

 同社は「新聞販売店は本来、紙としての新聞、新聞の配送網としての機能を超え、時代の要請を担える存在になれるはず。MEl・Tはデリバリーと、デジタルを軸に新たな試みに新聞販売店ならではの資源を生かして挑戦し、時代に合わせた新聞&販売店を探る実験拠点とします」と語る。

 現在、各種デリバリーサービスとの協業企画が進行中で、これに備えてMEl・Tの1階は従来の新聞販売店のイメージと全く異なる“Delivery Base”としてデザインした。2Fから上ではグループ企業の静活㈱(静岡市葵区)や静岡オリコミの東京拠点も兼ねたシェアオフィスを展開する。