災害時の転倒防止金具などの販売を手がける㈲大石製作所（榛原郡吉田町神戸２３２９─５、大石優司社長）は工場や倉庫、オフィスなどの棚やラック全体を面で覆い、地震発生時に保管品が落下するのを防ぐと同時に、ワンタッチで取り外せる機能も備えて物品を取り出しやすくしたユニークな“棚用落下防止ネット”を開発、販売に力を入れている。
棚から物が落ちるのを防ぐ製品としては、以前から“落下防止専用ベルト”を販売している。しかしこうしたベルトは、書籍やファイル、ダンボール箱のように、ある程度の大きさの物品には効果を発揮するものの、ネジなど細かな部品や小物などは隙間からこぼれ落ちてしまうため、顧客から棚全体を覆うネットを望む声が寄せられていた。棚用落下防止ネットはそうしたニーズに応えるために昨年から商品化を進めていたもので、開発と同時期の昨年８月に“ワンタッチで取り出しやすい棚用落下防止ネット”というテーマで県の経営革新計画の承認も取得した。
販売しているのはロープ加工タイプとターポリン加工タイプの２種。ネットはハトメ付きワンタッチバックルで固定しているので、必要な時に保管品をすぐに取り出せるというのが最大の利点。オプションのスタット付き接着金具やＬ字型のスライド金具でネットをタイトに張れば、大きく揺れても物品が飛び出すことはないという。価格はロープ加工タイプが大きさに応じて１枚４０００円から。危機管理展などの展示会を通じてＰＲしていく。
●問い合せ、０５４８・３３・３３４６
