障害者就労支援A型事業所を運営するGR静岡(静岡市駿河区宮竹1─10─1)は、オクシズ材(静岡市産木材)を使った飛沫パーテーション『Amy(エイミー)』の生産を開始した。
『Amy』は、静岡市の市民団体イマココ(山内真一代表)が考案した組み立て式のパーテーションだ。サイズはLサイズ(横75㎝×縦60㎝)、Mサイズ(横60㎝×縦52㎝)の2種類。フレーム(オクシズ材)、ビニール留2個、ビニール袋3枚が一つのキットになっている。「『Amy』は〝笑み〟が見られるという意味が込められています。作業時間は5分〜10分ほど。簡単に組み立てができ、仕切りのビニールには絵や文字を描くことができます。ビニールを取り換えることで、衛生的に使うことができ、アクリル板のパーテーションに比べて処分もしやすいのが特徴です」(山内代表)。
イマココでは、『Amy』をSDGs(持続可能な開発目標)にひもづく商品ではないかと考えており、学校の授業が再開した子どもたちの図工の教材として活用してもらうための提案をしている。そのことを知ったGR静岡の市瀬法美さんが、同社が運営する施設で組み立てを手伝わせてほしいと声をかけたところ、快い返事が得られたという。「給食の時間や面談など、マスクをしなくても、安心してクラスメイトや先生と会話が楽しめるツールとして活用してほしいと考えております」(市瀬さん)。一方の山内代表は「障がい者就労施設で生産することは意義があり、SDGsの取り組みにもなる。フレームやビニール留めに、会社名や団体名をつけることもできます。寄贈品などにも、取り入れてほしい」と話している。
- 問い合せ、054・204・6611(GR静岡)