静岡デザイン専門学校（静岡市葵区鷹匠２─19─15、久保田香里校長）の学生によるファッションブランドが、期間限定でデビューした。ファッションデザイン科の３年生が手がけるブランドで、アパレル業界で注目されているＳＰＡ（製造小売）を体験する実習となる。
トレンド調査から企画・デザイン、パターンや縫製、ビジュアルマーチャンダイジングからプロモーション、販売までのすべてを約１年かけて学生たちが手がけた。当初は新静岡セノバ特設フロアでの販売を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、新たな販売体制を模索した結果、同校のギャラリーを使っての展示販売とネット販売に変更した。
デビューしたブランドは５つ。企画プレゼンやサンプル検討会といった商品化の過程を経て、“フェミニン”や“クラシカル”、“ストリート系サブカルチャー”など、それぞれコンセプトが異なる個性的な商品約60点が完成。検品後、ブランドネームや取扱い表示タグなどを付けて、国内最大級のハンドメイド通販サイト『ｍｉｎｎｅ（ミンネ）』で10月まで販売を行う。また、各ブランドのＳＮＳを使って、学生たちが自身の情報を発信。同校では、これからの時代に求められるセルフプロデュース力と情報発信力を育む成長の場にもなっているという。