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【あいネットグループ】通夜や葬儀をライブ配信する『オンライン葬儀』を開始

2021/03/20 [03月20日号掲載]

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 あいネットグループ(杉山茂之社長)は、県外や海外など遠方に暮らす親族や知人のほか、高齢に伴う感染症予防のため、参列を控えたいという関係者向けに通夜や葬儀を配信する『オンライン葬儀』を1月25日からはじめた。ビデオ会議システム〝ZOOM〟を活用してパソコンやタブレットなどでライブ配信を行う。同社で葬儀を執り行う遺族への付加価値的なサービスとして実施しているため、別途利用料金はかからない。

 コロナ禍による緊急事態宣言を理由に、ともすると葬儀を執り行わなくてもいいといった風潮や、通夜や葬儀に行かなくてもいいといった世論の流れに異を唱えたかったと手嶋正至本部長は話す。「葬儀とは、共に過ごした大切な人のために、共に過ごしたご家族や友人と一緒に創る大切な時間でもあります。こんな時だからこそ、葬儀を執り行って良かったといった喜びの声がある一方で、地元企業からは慣習に沿った盛大な葬儀を執り行いたかったという声も聞きます。コロナ禍を理由に人と人とのつながりがさらに希薄化されることが懸念されるなか、感染防止対策を徹底し、安心・安全な葬儀をご提供することで、精一杯お葬式の必然性を皆さまに訴えていきたい」と言う。

 同社ホームページ内には、了承を得た喪家の通夜と葬儀の日時などが明記された〝お悔やみ情報〟を掲載している。当日葬儀に参列できない親族や友人・知人などから、せめて何かのかたちで想いを託したいといった要望も多い。そのため喪家の詳細をクリックすると弔電や供花、供物などが送れるようにオンラインでクレジット決済ができるようにした。また、LINEによる通夜・葬儀の情報が一斉配信できるため、喪家が個別に電話連絡する手間も省けるよう配慮した。

 遠方に住む大切な人に葬儀に参列してほしい。そのための付加価値としてはじめた〝オンライン葬儀〟。スタートから約1カ月が経過するなか、約30件の喪家から依頼を受けている。「今後も、よりご遺族のお気持ちに寄り添いながら、ご家族の想いを叶えるご葬儀を提案していきます」。

  • 問い合せ、054・285・1411