今年3月にオープンした花のあるくらし研究所(静岡市葵区上足洗4─6、ひまわりハイツ102、中村将史代表)の「研究生(会員)制度」が好評だ。花のあるくらしを実現したい人が「研究生(会員)」となり定額(2200円/月)で楽しむ「花のあるくらし」を提案している。開始して3カ月足らずで会員は160人を超えた(募集は200人で一旦〆切)。そのほとんどが葵区上足洗近郊に住む人たちだ。今後もより地域に密着した花屋を目指していく。
店主の中村将史さんは、花屋歴14年。昨年9月まで葵区七間町の花屋で働いていた。「実感するのは花の需要の急激な減少です。この業界で働いていて、特に若い人は花と接する機会が少ないと感じてました。ただ、潜在的ニーズはあると思ってましたので、花と接するきっかけづくりができればと思い研究生(会員)制度をつくりました」。
研究生は、すぐに花瓶に生けられる日替わりミニブーケ(非会員は550円)が月に何度でも受け取れる。お店まで取りに行く定額サービスなので、選んだお花のストーリーや、プロのお手入れ法もその場で聞ける。また毎週開催されるワークショップでは、さまざまな花の知識を学ぶことができる。中村氏は「季節を五感で感じることができるのも研究生の魅力。まさに花のあるくらしが実現できます」。
店は常にミニブーケをとりにくる研究生でにぎわっている。今日の花について、また手入れについて、これからどんな花が旬なのか、など花を軸にしたコミュニティーが育っている。「“リーズナブルな自宅用の花を探している”“花好きと繋がりたい”など、花のあるくらしに興味のある方には最適なサービスだと思っています」と中村氏は語る。
- 問い合せ、054・395・6803