古今東西のアートのエッセンスが入った本を取り扱うアートブックショップ、りぶらりお(静岡市清水区草薙142、アサイヤスコ代表)が昨年11月にオープンした。
店主のアサイさんが〝アート〟の観点で選書したオールジャンルの本を一冊ずつ集めて販売している。古書が5割、中古本が4割、新刊本が1割ほどだ。
約4年前に子育てがひと段落し、アートに関わる仕事がしたいと準備を進めていったアサイさん。「太古の昔から、人智は本というメディアに収められてきました。アートというテーマで本を見れば、本屋を営むことでアートに関われると思いました」。
近年はデジタル化に伴い、古い本をデータ化する動きが顕著となっている。一冊の本を作るには作家や編集者はもちろん、翻訳者、製本会社、デザイナー、挿絵作家、印刷会社などがチームを組んで本作りに携わり、〝智〟を集結させて出来上がる。「だからこそ、電子書籍の元となる書物の価値は今後ますます高くなり、注目される分野だと感じています。感触や質感、デザインなどに価値があるアートブックならなおのことです」。
また、店名「りぶらりお」は、ライブラリーと近所をぶらりと散歩するイメージを掛け合わせた。「独自の魅力を持った本屋を〝巡る〟という楽しさを多くの人に伝えたい。本を触って、見て感じる刺激や、思いもよらない本や人、新しい自分に出会えるきっかけになれば」と話す。
今秋には店内のギャラリースペースで、アーティストの『岩田陽子』さんや『ふるさわ ともこ』さんの作品の展示会を行う予定だ。今後も同店のコンセプトにマッチしたアーティストとのコラボ企画を積極的に展開していく。
営業時間は13時〜19時、定休日は火・水曜日。
- 問い合せ、090・9367・8183