IFAの山谷哲司氏は、地元中小企業に向けて、オーダーメイドの企業型「確定拠出年金制度」の普及に力を入れていく。10月15日㈮には経営者などに向けたセミナーを務める予定。確定拠出年金制度の導入による、加入者や事業主の節税や社会保険料の負担軽減などについて解説する。
「IFA」とは、特定の金融機関に属さない独立したファイナンシャル・アドバイザーのこと。投資家のライフプランに合った金融商品や運用のアドバイスを行う。日本ではまだ認知度が低いが、欧米でIFAはポピュラーな存在で、多くの投資家が「金融資産のホームドクター」として活用している。
山谷氏は、大手証券会社に16年間務めた後、今年3月にIFAとして独立した。「地元中小企業の皆さんそれぞれに合った、よりよい商品を提案していきたいと思います。中でも、確定拠出年金制度は、政府が将来の年金を補てんするために用意した、とても有利な制度にも関わらず、1・5%程度の企業にしか導入されていません。事業者には節税等のメリットがあり、また、従業員の皆さんが安心して働くための環境整備に寄与することができます」と山谷氏は語る。
また、経営者は確定拠出年金制度を導入することで「決算書をよく読み込むきっかけとなり、本業にも良い影響を及ぼします。健全な節税と効率のよいコスト縮小を考える習慣が身につくことも大きなメリットといえます」と指摘する。
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