㈱大井川茶園（焼津市上新田６８５—１、雪嶋直通会長兼社長）は、紙製容器「カートカン」入りの緑茶飲料『茶禅華』を発売した。
同商品は、大井川茶園と早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構未来イノベーション研究所との共同開発第一弾となっており、７月下旬から出荷を開始している。特徴は、①リサイクル可能で、燃えるごみとして廃棄・焼却処分ができる紙製飲料容器「カートカン」を採用②ケース販売に特化し、価格を抑えながら高い品質を確保③用途を選ばないシンプルなパッケージデザインとＱＲコードを利用した詳細な情報開示—など。環境への配慮を強く意識している企業や団体、自治体、公的機関、ホテル・旅館向けに、常備飲料としての利用はもちろん、接客や会議、テイクアウト、イベントなどで、ペットボトル飲料などの代替品を想定した商品となっている。
開発の背景には、レジ袋の有料化やプラスチック製ストローの廃止など、２０１８年ころから本格化した〝脱プラスチック〟の取り組みがある。国や東京都をはじめとする多くの地方自治体、大手企業なども脱プラスチック削減を宣言し、対策を急速に進めている。早稲田大学の招聘研究員として活躍している雪嶋会長兼社長は「こうした社会全体の意識が高まる中、決定打といえる代替手段がないことが大きな問題でした。その現状を解決するため、『茶禅華』開発に至りました。今後は、大口需要者向けの指定名入りプライベート・パッケージ商品の開発なども検討していきます」と話す。
飲料としての特徴は、鮮やかな緑と濃厚でまろやかな甘み。密閉式の抽出器を使用し、従来よりも低温で長時間浸出した煎茶に抹茶を加え、渋みを抑えつつうま味と甘味を引き出した。
［内容量］１９５ｇ
［希望小売価格］３６００円（ケース販売のみ、30本入り、税抜）
- 問い合せ、０５４・６３１・５０８０