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【合同会社AVANTI】多機能型重症児者通所支援施設『ハピネス城北』が完成

2021/11/05 [11月05日号掲載]

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 合同会社AVANTI(影山陽代表)が、昨年8月に静岡市葵区城北92─4に用地を取得し、かねてから建設を計画していた多機能型重症児者通所支援施設『ハピネス城北』が完成した。静岡市内で重症児者の地域生活を支える拠点を目指して、10月から本格的に受け入れを開始した。また、重症心身障がい児を受け入れる重症児通所支援“ハピネス西千代田”では、未満児から高等学校を卒業する前の未成年を対象とする。

 『ハピネス城北』は、学齢児童から成人期までの重症心身障がい児者をワンストップで受け入れる静岡市初の民間企業が運営する施設として誕生した。1階のデイルームでは、1日あたり最大で重症心身障がい児5人、重症心身障がい者10人を受け入れる。また、気管切開や人工呼吸器を付けていても安全に入浴できる静岡市内では初となるシャワー入浴装置も導入した。来年3月からは生活をする上での困り事を自らや家族では解決できない場合、一緒に考え、問題解決に向けての手助けを行う計画相談支援・障がい児相談支援などの相談支援事業にも着手する。

 影山氏は、「“少人数制で手厚く関わる”という方針のもと、重症児者とそのご家族に何ができるかを考え、それを実行していかなければ医療的ケアを必要とする重症心身障がい児者を取り巻く地域社会は変わらない」と話す。そのためにも、子ども達の成長を見守るだけでなく、成人期に移行した重症心身障がい者に対しても手厚い支援を行うため、社会福祉法人 小羊学園 つばさ静岡、あおぞら診療所しずおか、静岡県立こども病院などの医療機関や関係福祉機関と連携しながら、医療と福祉の両面から本人とその家族を手厚く支援する地域社会づくりに寄与していきたいとしている。

  • 問い合せ、054・277・9681