静岡商工会議所製造業部会・新産業開発振興機構は2021年12月8日に静岡県農林技術研究所にて㈱ケーイーコーポレーション(静岡市清水区宮加三715、梶本丈喜会長)が開発した「高鮮度冷蔵システム(FCRシステム)」(特許取得済)の視察研修会を開催した。
2019年度静岡市中小企業技術表彰を受けた「高鮮度冷蔵システム(FCRシステム」は既存のプレハブ庫や保冷庫に機器を取りつけることで構成できるため、プレハブ庫を新設する必要がない。同システムを利用すると野菜や果物、乳製品等を低温多湿で鮮度を維持、出荷時期をコントロールすることができる。それにより原価低減や大量仕入れへの対応、コスト管理が可能となり、従来の冷蔵システムより革新した特徴・効果が期待できる。
視察研修会では、静岡県農林技術研究所が行った通常の冷蔵庫と比較した「高鮮度冷蔵システム」の有用性を実証する実験結果の報告とユーザーである一社、㈱増田採取場(磐田市上万能168─2)にて当該システムの利用状況や葉物野菜の鮮度確認を視察した。
梶本氏は「高鮮度冷蔵システムは今後、葉物野菜や果物だけでなく肉や魚にも対応できる」と話す。
- 問い合せ、054・334・5678 (㈱ケーイーコーポレーション)