㈲杉山プラスチック工業(静岡市葵区竜南1—26—1、杉山郁也社長)は、声が聞こえやすいパーテーション『キコパ』を新発売した。
同社が企画・設計した『キコパ』は、アクリル板のパーテーションの中央にマグネットで着脱できる穴板を備えていることが特徴だ。両側面から2枚を取り付ける構造になっており、穴があいているためパーテーション越しでも相手の声が聞こえやすくなっている。穴板の穴は、互い違いに開けられており、穴を通じて話し相手に飛沫が飛ぶことがないようにしている。「留置場の面会室に設置されている透明の板の中央に会話をするための丸い窓がついています。あの丸い窓にも穴が開いていますが、穴から針金やタバコなどモノを通せないようになっています。当社でも刑務所の面会の窓口を作った経験がありますが、『キコパ』はそれをヒントに、開発しました」と杉山社長は振り返る。
『キコパ』は、静岡県経営革新計画承認、静岡県トライアル発注推進事業認定商品、静岡市新商品等開発事業補助認定を受けており、企業や店舗はもちろん、県や市などの公共施設にも販路を広げていく方針だ。「アクリル板を支える二つの脚は形状を変えたり、地域の名所や名産品、企業や商品ロゴをデザインしたりすることも可能です。感染のリスクを抑えるだけでなく、PR商材としても活用して欲しいと考えています」。
アクリル板のサイズは全20種類(W1000〜1800ミリ×H600〜1000ミリ)。脚はアクリル、ステンレスのほかキャラクター脚(オリジナルデザインのオーダー可能)を用意している。
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