影山木材㈱(富士市大淵7815—2、影山秀樹社長)は、製材等のJAS認定事業者への申請を行い、昨年12月24日にJAS認証を受けた。
認証の品目は、目視等級区分構造用製材、機械等級区分構造用製材、区分は人工乾燥処理構造製材、機械等級区分構造用製材。
木材産業は、自然の温かみや景観への配慮、カーボンニュートラルへの対応など木材の特性を活かしながら需要が高まっている。木材利用促進法の施行により、木材の積極的な活用が広がってきたことと合わせて、品質管理、生産の合理化などの観点から製材加工工場におけるJAS認定の取得が求められている。
今回の認可取得の意義について、まずは、社員一人ひとりの意識も変わった。そして、景観などから木材を使いたい箇所はたくさんあるが、現況からそれをどのように〝木〟に変えていくかの用途の開発力が必要だ。JAS取得はあくまでも一つのきっかけであり、さらに良い品質に繋がる可能性を見出していく必要があると話す。
取得費用や維持費など負担もあるが、木造公共建築物での仕様は木材が原則JASになっており、スタンダードなものとして確立されているためJASに乗るしかないのも本音だ。国産材の価値が見直され、需要も拡大していく中で、持続可能な資源として使える、使ってもらえる安定的な木材の供給と消費者ニーズに寄り添いながら木材製品の価値を高め販路を拡大していくことが大切だ。