㈱静岡テレビセンター(静岡市駿河区馬渕3─14─31─9、大橋知文社長)は、日本と台湾を結んだYouTubeライブの配信を3月12日に行った。ライブ配信した『富士山バーチャルサイクルフェスタ』の主催は静岡県で、㈱産経デジタルのプロデュースによって実施された。
コロナ禍に地域の魅力を国内外のサイクリストへ効果的に発信できるツールとして注目されているバーチャルサイクリングアプリROUVY(ルービー)を使ったオンラインレースイベント。日本はメリダXベース(伊豆の国市)を会場に、台湾は台北国際サイクルショーの現地展示会場に特設会場を設け、二元中継によるYouTubeライブ配信を行った。
自転車の後輪に接続した機材(スマートトレーナー)が、ペダルをこぐパワー値を検知。あらかじめ入力した自分の体重と掛け合わせ、画面の中のアバター(自分)が前に進む。GPSデータから取得した勾配もリアルに再現し、上り坂ではペダルが重く、下り坂では軽くなる。実際に撮影したコース映像を見ながらペダルをこぐため、あたかも実際のサイクリングコースを走っているかのような没入感が得られるという。
これまでにも同社は、遠隔地を結んでの配信を手がけてきたが、外国との二元ライブ中継は同社でも初の試みとなった。ディレクションを担当した内野由規充さんは、「このイベントの肝は、アジアで最もサイクリングが盛んな台湾との二元中継でのYouTubeライブを成功させる事でした。台湾の現場状況が分からない事の不安や、日本語で意思疎通ができない事への不安。現地での機材の用意は大丈夫か?言語の行き違いで日本の視聴者が置き去りにならないか?中継時にトラブルが発生した場合はどうするか?など、不安材料は山積みでした。しかし、中継をはじめてみると出演者や日本側スタッフ、台湾側スタッフとも一体感を持てたことや台湾会場の盛り上がりにも後押しされ、二元中継のリアルな臨場感が得られるイベントになりました。この経験で映像配信の新たな可能性を見出す事ができました。遠隔との中継を結んだ配信をしたいという方は、お気軽にお声がけください」と言う。
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