労働人口の減少や働き方改革により、2024年問題と呼ばれさまざまな課題が浮き彫りになっている。中でも物流業界の状況は深刻で、ニュースでも頻繁に取り上げられている。そんな世間の懸念とは無縁の物流会社が、島田市に本社を置く山岸運送グループだ。10年前から改革を進め、安定した経営体制を築いてきた代表取締役の山岸一弥氏の功績に迫った。

 

 

■略歴

山岸 一弥(やまぎし かずや)

1965年島田市生まれ。島田市立第二中学校、静岡北高等学校卒業。三菱自動車整備専門学校(当時)に進学し、20歳で自動車整備士資格2級を取得する。1987年、山岸運送㈱に入社。専務取締役に就任し、父とともに会社の事業拡大にまい進する。2010年、代表取締役に就任。2016年には、大卒者採用に力を入れるため、社会人硬式野球チーム「山岸ロジスターズ」を創設。現在、グループ6社。