大石明弘。登山家や山岳ライターとしてこの名を記憶している人も多いかも知れない。2024年10月末のヒマラヤ山脈「パンドラ」北東壁完登は、登山界のみならず、地元静岡でも大きな話題となった。世界で2隊目という、偉大な業績を残す一方で、大石燃料(有)の代表取締役として、プロパンガスやガス機器の販売、設置など、地域密着の事業を手がける。登山から得た経験を生かす、家業や地域貢献活動について話を伺った。

 

■略歴

大石 明弘(おおいし あきひろ)

1979年静岡市清水区生まれ。1998年、亜細亜大学国際関係学部に進学。大学在学中からヒマラヤ山脈の山々に登頂。2002年、山と渓谷社入社。2004年、家業の大石燃料(有)に入社。地域密着の事業に携わる一方、登山家、山岳ライターとして活躍。2016年代表取締役に就任。2018年、世界で唯一女性として日本人で初めてピオレドール賞を受賞した谷口けい氏の登攀記録と心の軌跡を綴った「太陽のかけら」を上梓。