大学在学中に、他人と違ったものを身に付けたいと始めたフランス語。やがてその夢は大きく広がり、フランスと静岡をつなぐ、全国でも珍しいフランス情報のフリーペーパー創刊に結実した。現在はフランス語講座の運営を手がけるとともに、フランス文化を静岡に伝える活動家としても忙しい日々を送る。来年は静岡市とカンヌ市が姉妹提携して25年という節目の年。フランスへの関心の高まりに期待をよせる山本さんに話を聞いた。

■略歴

山本ひとみ(やまもと ひとみ)

浜松市西区出身。1995年静岡県立大学国際関係学部に入学後、2年終了時に休学して渡仏。ロワール地方の田舎町や、リヨン大学が運営する外国人向けフランス語コースで約2年間フランス語を学ぶ。卒業後は東京の食品輸入商社勤務を経て静岡市に移住。2002年、フランスの暮らしや文化を紹介するフリーペーパー『エクラタン』を創刊。2010年にはフランス語スクールと文化の総合スペース「エスパス・エクラタン」を開設。静岡を拠点にフランス文化の普及活動に努める。