みずから起業したこの会社を“八百屋ベンチャー”と呼ぶ宮地氏。「八百屋のメリットは、品質のチェック(仕入基準を満たしているか)ができること、高い単価で販売(美味しさに応じた値付けが可能)できること、そして、安心・安全(残留農薬が基準値以下か)といった品質を担保でき、自信をもって販売できること」と話す。AIやIoTを駆使して農産品の美味しさや品質の見える化、そして誰にでも高品質な農産品がつくれる栽培ノウハウの確立に挑戦する宮地氏に話を聞いた。

 

■略歴

宮地 誠(みやち まこと)

1974年、浜松市生まれ。地元の高校を卒業後、浜松市中央卸売市場で21年にわたって競り人として活躍。2015年、㈱Happy Quality設立。起業してからというもの365日24時間、仕事のことだけを考えて生きているという。「お母ちゃん(妻)や子ども達には本当に申し訳ないと思っている」と話す。みずからを0(ゼロ)から1(イチ)を生み出す思考法によって行動する“ゼロイチブースター”を自負する。