地域の文化や自然を保全・活用し、地域の暮らしの向上に寄与するための活動に取り組んでいるNPO法人くらしまち継承機構。伊藤光造理事長は、長きにわたり都市計画やまちづくりに携わった功績が認められ、今年6月国土交通大臣から表彰された。「現在は空き家や古民家を活用する社会事業モデルをつくり、子どもからお年寄りまで安心して生活ができる地域コミュニティを構築する事業に取り組んでいます。これまでの経験を生かし、地域に恩返しをしていきたい」と語る伊藤理事長に話を聞いた。

 

■略歴

伊藤 光造(いとう こうぞう)

1948年牧之原市生まれ。静岡県立静岡高等学校卒、早稲田大学大学院理工学研究科修了。1974年㈱まちづくり研究所に入所、1981年に独立し、㈱地域まちづくり研究所を設立。2001年NPO法人地域づくりサポートネット理事、2011年SAVE IWATEしずおか代表。2015年にNPO法人くらしまち継承機構を設立し、理事長を務める。静岡県景観懇話会委員、沼津市景観審議会会長、下田市都市計画審議会会長など、多数の県・市町の役職に就く。2019年からはしずおか民家活用推進協議会の会長に就任。趣味はテニスとヨット。