- 地酒旬肴 駿河丸
同店のコンセプトは「板前の料理を居酒屋価格で提供」。大将の山本雅則氏は週に一度、店休日に女将と共に伊豆へ磯釣りに出かけ、自身で釣った駿河湾の地魚を生簀に保管し、新鮮な魚料理を提供している。夏はイシダイやイシガキダイ、ハモ、秋はサンマや本カワハギ、冬はメジナやブダイ、春はウマズラハギ、オコゼなど旬魚を釣ったり仕入れたりするという。大将は「父親は漁師で、私は中学生のころから磯釣りにハマりました。珍しい魚も大好きで、見たことがない魚が釣れたら図鑑で調べて、食べられそうなら食べてみる!散々な目にもあいましたがそれも笑い話になります」と陽気に笑う。
自家製「地魚はんぺん」や鰻の頭をすり身にして成形した「半助しんじょう」、「地魚骨せんべい」などは、〝食材を無駄にしない〟という大将の思いを体現したメニュー。そして、名物になりつつある〝ウツボ料理〟は、磯釣りの最中に釣れてしまうウツボをどうにかできないかと調理を開始したことが始まり。部位によって異なる特徴を持つ難しい魚だが、それを刺身や土佐づくり、から揚げ、天ぷら、煮こごり、土佐酢ジュレなどさまざまな調理法で無駄なく調理する。「ウツボに限らず、何の魚か、わざと言わないでお出ししています。聞かれて答えると、びっくりされることが多いですね。先入観なく、おいしい魚に出会っていただければ嬉しい」。
■住 所/静岡市清水区入江2丁目1-10
■電 話/054-376-4428
■営業時間/17:30〜22:30(オーダーストップ22:00)
■座 席 数/11席(テーブル4席、カウンター3席)
■定 休 日/水、第三日曜
■駐 車 場/3台完備