創作中華桃之介のオーナーシェフである三輪亮太さんは、外食が多い家庭で育った。家庭ではなかなか味わえないプロの腕前を知っていくうちに、自然と料理人を目指していたという。二十歳で中華の料理人となり、ホテルのレストランで料理長も務めた腕利きだ。「家族で食事に出かける楽しさやいろいろな味を体験させてくれた親に感謝しています」と話す。

 店で提供する料理は、独自ブレンドの自家製調味料で味付けしている。店の看板メニューの麻婆豆腐に使う甜麺醤(テンメンジャン)は4時間グツグツと煮込みつくっている。ラー油はブレンド後2日間寝かせてから使うなど、美味しさを追求するための手間を惜しまない。火入れにもこだわり、例えば酢豚は、厚切りの豚ひれの食感を損なわないようにしている。「肉が直接油に触れると表面が固くなってしまいます。小麦粉と片栗粉の衣で包むことで、肉の柔らかさを保ちながら火を通すことができます。衣があることで、濃厚なソースもよくからみます」。

 中華の美味しさをできるだけたくさんの人たちに広めたいと考えている。「気軽に足を運んでもらえるように食材や調味料を工夫しています。でも専門店の味に負けませんよ」と笑う。その人柄も魅力的だ。

 

■住  所/静岡市葵区横田町2-10サンハイツ横田1F

■電  話/054-338-0613

■営業時間/ランチ 11:30〜14:00(L.O.13:30)、

      ディナー17:30〜21:00(L.O.20:30)

      第1・第3月曜日はディナーのみ

■定 休 日/日曜日、第2・第4月曜日

■座 席 数/18席(テーブル12席、カウンター6席)