Quatre Plaisir−キャトルプレジール−
昨年9月、オーナーシェフと創ってきた地域の名店を、妻が引き継ぎ一人で店を切り盛りすることにした。10年ぶりのランチ再開と、一人飲みも楽しめる店として再生し常連も喜ぶ。再び人気ビストロとしての道を歩み始めた。
2003年にオープンしたビストロの「キャトルプレジール」は、地域の名店という地位を確立する。オーナーシェフの小澤勝好・知余夫妻の気さくな人柄と「皆でシェアできる料理」で、ワイワイガヤガヤとにぎやかな店として知られていた。そんな中、オーナーシェフの勝好氏が闘病の末に昨年6月、天国へと旅立った。
「亡くなる少し前、店を続けるなんて考えもしなかったのですが、『できる範囲でやってみたら』と周りからアドバイスされて。姉からの『ランチなら手伝うから』という言葉と、病床の夫からの『お弁当から始めてみたら』という励ましに、悲しみを乗り越えて前へ進むことを決めました」。
シェフと築いてきた大切なお店。だからこそ背負う不安も大きかった。そんな中、たくさんの常連と長く付き合ってきた取引先の応援で再出発を図ることができた。オープンして数カ月、ランチや一人飲みだけでなく、ディナーも相変わらず好評だ。
「ワンオペでバタバタしながらも、みなさんのおかげで楽しい毎日を送っています。夫も天国からこの店を見てビックリしていると思います」。
■住 所/静岡市葵区相生町7-17
■電 話/054-209-8600
■営業時間/ランチ 11:30〜15:00(L.O.13:30)
ディナー17:00〜21:00(L.O.20:00)
■定 休 日/土・日・祝(土曜日のディナーは予約のみ受付)
■座 席 数/テーブル14席、カウンター4席